きなこ猫の不妊活ブログ

30代から妊活開始。不妊歴5年。体外受精で妊娠

「悪意のない言葉」は不妊歴が長いほどストレスが溜まる

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不妊歴ストレスイラスト

不妊歴が長くなってくると、年齢的にも精神的にも追い詰められてくる。

妊活を始めるまでは何とも思わなかったことが、許せなくなったり傷ついたりしてしまう。

もちろん自分からそういうものを見ないように、近づかないようにはしているが、悪意がない言葉やかわいい赤ちゃん、幸せそうな妊婦さんは日常生活に溢れていて自衛しきれない。

ストレスが溜まって心が狭くなって、そんな風に感じてしまう自分に落ち込んで…精神的にギリギリのラインで頑張っている妊活中の女性はたくさんいる。

今回は不妊治療をしている女性の心境と、どういう言葉が妊活中の女性のストレスになりやすいのか自分の体験を漫画にしてみた。

不妊治療の病院で泣いていた女性

不妊治療病院の漫画

私が通っていた不妊治療の病院はすごく人気があって診察も丁寧だった。

しかし混み具合や診察内容によって、予約しても1時間以上待たされることが珍しくなかった。

不妊治療に通っている女性の年代は、30代後半~40代前半が多い。

中待合室に呼ばれて診察室の前の椅子に移動すると、中から私と同じくらいの年齢の女性が看護師さんに支えられながら出てきた。

彼女は目をギュッとつぶって必死にハンカチで口を抑えていたが、看護師さんに「大丈夫?」と言われた瞬間、大きな声で子供のように泣き始めた。

たぶん治療結果が上手くいかなかったのだと思う。

40歳前後の女性が人目もはばからず声を上げて泣いてしまう。

それほどまでに彼女は今日の結果を期待していたのに上手くいかず、先生の前では我慢していた理性が崩壊してしまったのだろう。

彼女はこのあと自分の口で夫に今日の結果を伝えなければならない。

そのことを想像しただけで胸がズキズキと傷んだ。

子供が欲しいのにできない、努力ではどうしようもできない女性が世の中にはたくさんいるのだ。

「悪意のない言葉」でストレスが溜まっていく

妊活ストレス漫画

妊活していると「悪意のない言葉」ほどたちの悪いものはないと感じる。

そういう言葉をかけてくる人に嫌だとか傷ついたと伝えても、悪意がないのだから相手を怒らせてしまうだけだ。

こういう感情を相手に伝えると「そういう意味で言っていないのに、嫉妬が強くて心が狭いひねくれた女だな」と思われるのだろう。

面と向かって相手に自分の意見を言えばそうなることはわかっている。

だから不妊で悩んでいる人は怒りをグッとこらえて相手の言葉を受け入れ、表面上のやり取りを笑顔でこなすしかない。

悪意のない言葉を飲み込み続けることはとてもストレスが溜まる。

世の中の女性達が当たり前のように出産している子供が自分にはできない。

できない側が一方的に我慢して黙っていなけらばならない。不妊で悩んでいる女性たちはそんな毎日を送っている。

「妊活中は子供の近況報告をするな」は自己中心的すぎる

こういう意見を言うと「じゃあ気を使って何にも話せなくなってしまう」と考えてしまう人もいると思う。

自分が妊活中だからといって相手の「妊娠・出産・子育ての近況報告をするな」というのは自己中心的すぎるだろう。

ブログやTwitterなどのSNSは自衛する手段がいくらでもある。見たくないなら自分から見に行かない対策をすればいい。

友人から直接話しを聞くのが嫌なら、自分から距離を置くしかない。

自衛できないのは「自分に向かってかけられる悪意のない言葉」だ。

「妊娠しました!」という報告はおめでたいことだし私は何とも思わない。

しかし、「妊娠しました!妊娠菌置いていきます!」と言われると嫌な気分になる。この違いわかってもらえるだろうか…。

私が妊活中に相手に言われて落ち込んだ言葉をまとめてみた。

  • 子供なんて簡単にできたという感想
  • 子供をまだ産まないのかという圧力
  • 子供がいて当たり前という前提の会話

私は会社の同僚と義母と美容師から妊活中にこの言葉を言われた。いずれも悪意がなく、個人の感想や、孫を楽しみにしているからこそ出てくる言葉なのはわかっている。

だが、「自分は落ちこぼれなのだろうか」と追い打ちをかけられている気持ちになってしまうのだ。

結婚すれば子供ができて当たり前と思っている人は多いが、そうではない人がいることも知ってほしい。

まとめ

不妊で悩んでいる女性の精神はとてもデリケートになっている。

しかし、こういう感情は経験してみないとわからないと思う。

同意してほしいなんて思っていないが、こういう女性がいることをただ知ってほしい。

結婚していたら子供がいるのが当たり前だと思って話しかけたり、自分はすぐに子供ができたと話したり、子供はまだかと急かしたりする人は普通にいる。

妊活中の女性だってこんな「普通のこと」で傷つきたくないし、相手に嫌な感情を持ちたくない。

だが、それができないほど不妊で悩んでいる女性の心は追い詰められていく。

赤ちゃんや子供を見るのが辛くなったり、許せない言葉が増えたり、気持ちの余裕がどんどんなくなっていく。

何でも悪意に感じてしまう自分に落ち込み、ストレスの悪循環に陥ってしまう。

「子供がいて当たり前」と感じている人と妊活中の夫婦との間には大きな壁があるので気持ちを理解されるのは難しいと思う。ただの「面倒くさい人」と思う人もいるだろう。

ストレスは自律神経に作用して、不妊の原因になるともいわれている。

妊活中の女性には「悪意のない普通の言葉」で傷ついてしまう自分を責めないでほしい。 

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